糸が中に入り込んでしまったり、途中で絡んだり。
何度も繰り返しながら、ようやく少し心に余裕を持って取り掛かれるようになった整経。
それでも、今でもいちばん緊張する工程です。
何十回と繰り返してきた作業ですが、今でもいちばん緊張する工程です。
古い整経機には、必要に応じて糸の回数を確認する装置などを取り付け、手を入れながら使い続けています。
それでも、回数は声に出して数える。
手では糸の張り具合を感じ、切れそうな糸がないかを確かめる。
目では糸がなくならないかを見る。
耳では、機械の動く音を聞く。
糸が切れたときに自動で止まる装置もないので、いくつもの感覚を使いながら、家族三人で経糸をつくっていきます。
この経糸が、これから織る布の土台になります。
天蚕の糸を使うときは、切れる心配があるため、整経機を手で動かすこともあります。
先日も、歯車を動かす革が切れてしまい、急きょ新しいものを取り付けました。
古い機械だからこそ、自分たちで直し、工夫しながら使い続けることができる。
この整経機も、布づくりを支えてきた道具のひとつです。




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